木津川上狛上流地区堤防強化他工事(国土交通省)

淀川の支川である木津川はその源を三重、奈良の県境を南北に走る布引山脈に発し、笠置、加茂を経て山城盆地を貫流し、京都府・大阪府境付近で宇治川、桂川と共に淀川へと合流する一級河川です。木津川は歴史的にも幾多の水害が被害を及ぼし、これまでにも防災を目的とした河川改修工事が行われてきました。当社が施工した今回の工事は、木津川流域の木津川市山城町椿井地区において洗堀された堤防の強化対策と同上狛地区における堤防の浸透・侵食対策とした堤防強化工事です。捨石基礎や根固めブロックにより水制を行ったり、ブロックマットによって河川の浸透・侵食を防止し、強い堤防を築くことで水害に強い地域づくりに貢献しています。

大量の根固めブロックを丁寧に設置。

現場代理人 : 土田 晃

今回工事対象となる木津川は源流を三重県、奈良県とする河川であり、現地で雨が降っていなくても流域の降雨により水量が増え、水位が上がる事もあるため、高山ダムの放流量や雨雲レーダー等で常に気象状況や水位情報を確認し、水位上昇による被害が発生しないよう注意して安全に作業を進めました。水制を目的とした根固めブロックは複雑な形状をしていて、堤防の形に設置する事が難しかったですが、工事関係者が知恵を出しながら上手に据え付けを行って立派な堤防が出来ました。工事施工においてはICTの先端技術も駆使しながら、無事工事を完了する事ができました。

工事名
木津川上狛上流地区堤防強化他工事
発注者
国土交通省 近畿地方整備局 淀川河川事務所
工事場所
京都府木津川市山城町地内
竣工
令和 3年 3月
工事概要
(山城町椿井地区) 河川土工 2000m3、捨石基礎 1533m3
根固めブロック 1433個、袋詰め玉石 186袋
(山城町上狛地区) 河川土工 1900m3、ブロックマット 2045m2
張芝 1980m2、地先境界ブロック 106m